カメラマンが作る安心のお米
新川芳朗さんは、熊本県西原村在住のカメラマン。
有明海の再生をテーマにした写真をライフワークにしており、
海の環境を良くするためには、山の環境を良くしなければとの思いから、
農薬を使わない米作りに取り組み始めました。
家の田んぼの一部を譲り受け、
昨年から本格的に農薬を使わない米の栽培に挑戦中。
周囲の耕作放棄地の再生への関心も高く、
田畑の開墾に奮闘中です。

有明海の再生は山間部の水田の管理から
「有明海に注ぐ緑川水系の水を田んぼに引き、
田んぼで濾過されてきれいになった水を
有明海に流すという水の循環を大切にしています。
田んぼにはメダカも泳いでますよ」と話す新川さん。
肥料はレンゲと米ヌカ、油かすを使用。
除草はジャンボタニシで行っています。
「この3年間、米作りを行ってみて、
育つ環境が大事だなとつくづく思いました。
冬季湛水だけでなく、春先まで水を張っていると
様々な生きものが田んぼに来てくれます。
この生物多様性の空間を作ることができれば、
おいしいお米ができるんではないかと思っています。
米作りに関係のない生きものは除外するという考えではなく、
共存しながら作物を育てること。 農家ではない自分が大切にしている考えです。」

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